瞬きした時に目が痛い。ドライアイと思っていたら驚きの病気になっていた。

朝目が覚めて瞬きしたら目に痛みが走ったことはありませんか?瞬きしたときに目が痛いからドライアイかと思って何度か瞬きをして涙で潤せば治まるだろうと思って瞬きをし続けても痛みがなかなか治まらなかったことはありませんか?朝起きて目を開けたときに目の前が白く濁っていたり霞んでいたりしたことはありませんか?専用カップと洗眼薬で目を洗ったら専用カップに目ヤニの元のような細かな物が浮いていたことはありませんか?瞬きした時の目の痛みやゴロゴロ感が、まつ毛が目に入った時と似ているので、鏡を見てもまつ毛は入って無いのに、やっぱり瞬きすると目が痛かったりゴロゴロした感じが残っていることはありませんか?

自分自身が、ドライアイによって角膜に傷が付いたと思って潤い点眼で何とかしようとあれこれやっていたのですが、医者に行ってみたら驚きの病気だったので、備忘録として役に立てばと思います。

朝起きて瞬きすると左目だけが痛かった

いつもと変わらないはずのある日の朝、目が覚めて瞬きすると左目だけが痛くてびっくりと焦りました。「あれっ?」っていう感じではなく、「痛っった!」という痛みです。目が乾燥している時に瞬きした痛みに似ていたので、何度か瞬きすれば涙で目が潤うと思って何度か瞬きしたのですが、それでも痛いんです。以前に眼科で処方してもらった潤い系の目薬(ヒアルロン酸系点眼剤)を点眼すると痛みは治まりました。

とりあえず痛みは治まったので、「目の乾燥が酷かったのかな〜?」とやり過ごしました。

朝目が覚めると左目だけ目の前の景色が白く濁っていた

5日後の朝、目を覚まし、周りを見た時に左目で見える景色だけが白く濁っていることに気が付きました。この時は本当に焦りました。急いで洗面台の鏡の前に行き、左目を確認しようとしたのですが、調子の悪い左目だけでは前が白く濁って見えて目の様子が分からないので、右目だけで鏡にうつった左目を見てみると黒目部分が白濁してはいなさそうでした。潤い系目薬を多めに点眼して左目を洗うと目の前の白濁はほとんど治りました。さらに洗眼薬で目を洗うと、さらにハッキリと見えるようになりました。

朝起きて目を開けると、左目だけが目を開けているだけの状態でも痛かった

さらに3日後の朝、目が覚めて瞬きするとまたまた目が痛いんです。痛みの程度が増した感じです。今回も何度か瞬きすれば涙で目が潤うと思って何度か瞬きしても痛いんです。洗面台で鏡を見ると、左目の白目が全体的に赤くなっていて、潤い系の目薬をすると、目に目薬が残っていると感じる間は痛みは治まるのですが、しばらくすると目がまた痛くなってきます。ドライアイがひどくなったと思って、以前に眼科で処方してもらったドライアイ改善点眼薬をしました。今思えば、この日に眼科へいけば良かったのですが、どうしても外せない顧客との約束があったのでそちらを優先してしまいました。

とうとう左目に激痛がはしった

この日はだましだまし過ごすことができました。でもこれが状態を本当に悪くしてしまいました。

また次の日の朝起きると、今度は目に激痛がはしりました。目の奥の方も痛いんです。明るい光を見ても痛いんです。光が目を痛くするんですえ。まともに左目を開けられないぐらい痛いんです。白目は真っ赤でした。ホラー映画に出演できそうです。目を閉じているとまだ何とか過ごすことができましたが、目の状態が本当にヤバい状態になったということを、自分自身で感じました。仕事を休んで眼科へ行くことにしました。

眼科へ行くまでに要した日数

早期発見、早期治療といいます。目が痛くなってから眼科へ行くまで要した日と状態は以下のような感じです(一部記憶で書いている部分もありますが、概ね合っていると思います・・・)。こうして書いてみるとどれだけの期間ほっておいたのか、自分自身に嫌悪感を覚えます。

水曜:朝瞬きすると痛い。
木曜:朝瞬きすると痛い。
金曜:朝瞬きすると痛い。
土曜:朝瞬きすると痛い。
日曜:朝瞬きすると痛い。
月曜:朝白く濁っていた。
火曜:朝白く濁っていた。
水曜:朝白く濁っていた。
木曜:目を開けているだけで痛い。
金曜:目に激痛。眼科へ行く。

眼科で言われた病名

日常、眼圧を下げる目薬をしており、毎月行っている馴染みの眼科があるので、そこの眼科へ行きました。診察前におこなうルーチン検査の中で、眼圧が高くなっていないかを調べるために機械から出る風を目に当てて眼圧を測ったのですが左目にあたった時に、とんでもなく痛かったことで、左目が酷い状態であることを再度認識しました。

診察の時に目を撮影した画像を見せてもらいました。

「目の状態から診て、角膜ヘルペスですね。角膜に樹枝状の形のものがあります。」

と、あっさりした感じで医師から伝えられました。

角膜ヘルペスとは

角膜ヘルペスとは、単純ヘルペスというウィルスが角膜に感染して起こる病気のようです。特徴として、涙が出る、まぶしい、目がゴロゴロする、見にくい、充血するなどの症状が出まるそうです。このウィルスは、普段は三叉神経という神経の根元に潜伏し悪さをしないらしいのですが、体の免疫力が衰えたときに神経を伝って、くり返し角膜に病気を起こすそうです。

角膜ヘルペスには、上皮型と実質型があり、上皮型は、ウィルスが角膜の最も外側の上皮層で活発に増えて、感染した上皮の細胞が抜けるタイプです。 特徴的な形から検査でほぼ診断できるそうです。実質型は、ウィルス感染後に、角膜の中心層である実質層でウィルスに対する免疫反応が起こり、炎症が起こるタイプです。実質層の角膜が丸く腫れ、濁ってくるそうです。

上皮型の症状の特徴は、まさに自分自身が感じていた症状と同じでした。2ヶ月前ぐらいから精神的に疲れていたので、体の免疫力が落ちていたんだろうな~とつくづく思いました。初めての経験で、目のことだったから焦りましたけど、上皮型ということなので、ある意味幸運だったのかもしれないです。

角膜ヘルペスの治療方法

治療は薬物療法になりました。上皮型も実質型も同じだそうです。自分の上皮型は、抗ウィルス薬の点眼薬と、ヘルペスウィルスの増殖を抑えるための軟膏を直接目に入れることになりました。しかも1日5回程度。翌日様子を見せに行きました。医師が思っていたより改善していなかったようで、1日5回以上やってくださいと言われてしまいました。仕事があったのですが、大切な目のことなのでまじめに1日5回以上目に塗りました。最初の1週間は、ほとんど左目は使うことができませんでした。軟膏を塗ってずっと目を閉じて、1・2時間経ったら目薬してまた軟膏を塗る作業を繰り返しました。車を使う仕事じゃなくて良かったと思いました。

ちなみに実質型の場合、抗ウィルス剤とステロイドを用い、ウィルスの増殖と炎症を抑える治療になるらしいです。ただ、ステロイドの使用は正しくおこなわないと、逆に角膜の病変が悪化することがあるってことで、上皮型だったのである意味幸運だったと改めて感じました。

現在の状況

眼科へ行ってから最初の1週間は、休日もまともに外に出ずに軟膏と目薬をしまくったおかげか改善しました。ただ、軟膏を塗り始めて2日後の日曜と3日後の月曜は、左目の見え方が水に潜った状態で目を開けた時と同じように見えていたので、「このまま治らなかったらどうしよう?」という不安から気持ちは凹んでいました(最近凹むことばかりです・・・。)。1週間後に眼科に診せに行った時には、白目はかなり元に戻ってきていました。
そのおかげか、医師から「軟膏と抗ウィルスの目薬を止めて、潤い系の目薬をたくさんするように」と言われました。

正直、まだ左目だけで見ると遠くの物が二重に見えます。でも、少しずつだけど確実に良くなっているのはわかるので、がんばって潤い系の目薬をしまくろうと思います♪

今回は薬で治って良かったのですが、もし失明していたら職を失う状況になっていたかもしれないです。普段はたいした病気もなく健康的に日常を過ごせているから感じなかったのですが、妻と子供がいるので「まさかの時の保険」はこういった時にあらためて加入していて良かったと思いました。
一応、医療保険には入っていますが、傷害保険も考えてみようと思います。