40代からの転職。書類選考のための履歴書と職務経歴書を作成するときに気をつけたこと

転職するときに必要となる提出書類として履歴書と職務経歴書があります。この書類をしっかり書いていないと面接につなげることができません。

履歴書と職務経歴書の書き方について

エージェントから履歴書と職務経歴書を提出する際に、履歴書の書き方については、特に様式フォーマットや記載内容の注意事項はありませんでした。フリーのエクセル履歴書をダウンロードして作成しました。

職務経歴書については、10年前と比べて書き方に変化がありました。職務経歴書の最初に職務の要約を書くことです。あとはA4サイズで2枚以内にすることです。エージェントが説明する要約を書かせる理由は、

「先方の人事の方は忙しいので、最初の要約で自信のもっともアピールできる経験を伝える」

ということらしいですが、40代の人生経験を400字程度の内容にさせるってどうなんだろうと思います。

紹介するにあたって、転職希望者の良さやスキルを事前に本人からヒヤリングして求人会社に伝えるのがエージェントの仕事ではないのかと思います。そのために高い仲介料を取っているじゃないのでしょうか。もしかすると、エージェントがその転職希望者の文書能力や処理能力をを判断するために要約を書かせているのかもしれませんね。

履歴書を書くときに気をつけたこと

履歴書を書くときに一番大切なことは、嘘を書かないことです(当たり前ですが・・)。本人写真の欄に自身のスーツ姿の画像を貼りました(面接時に使用されるため)。新人社員ではないので、趣味・特技は書きませんでした。自己アピールの欄などは職務経歴書の内容とある程度合わせるようにし、欄の半分以上は埋まるようにしました。本人希望の欄には、仕事を通じて成し遂げる・成りたい人物像を書きました。個人的な要望は最も重要とすることを1つ書く程度にしました(自分自身の場合は勤務地だったので、場所を限定していました)。希望年収は書いていません(面接が進めば必ず質問されますし、エージェントとの面談でも質問されるので、エージェント経由で伝わります)。

学歴・職歴など

高校入学から記載しました。職歴は4社経験していたので部署異動は記載していません。年・月の項目はあるので当然記載しています。

学歴
〇〇学校 普通科 入学
〇〇学校 普通科 卒業 
〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 入学
〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 卒業

職歴
〇〇株式会社 入社
〇〇株式会社 退社
〇〇〇〇株式会社 入社
〇〇〇〇株式会社 退社
〇〇〇〇〇〇株式会社 入社
〇〇〇〇〇〇株式会社 退社
〇〇〇〇株式会社 入社
現在に至る 

免許・資格

普通自動車第一種免許取得を最初に記載しました。(講習を受けるだけでしたが、)技術者の資格を持っていたのでそれも記載しました。TOEICを受けたことがあったので記載しました。年・月の項目はあるので当然記載しています。

普通自動車第一種免許取得
〇〇〇技術者講習修了
  TOEIC 〇〇〇点取得

志望の動機・特技・好きな学科など

志望動機を記載しました。身に起こったことなどの個人的な経験に絡めて志望動機を記載すると、説得力が上がると考えていたため、身に起こったことを絡めたものを1番の志望動機に記載しました。「御社に貢献」は2番目です。

大学を卒業してから〇〇〇〇に携わってきました。なかでも〇〇〇〇は、〇〇〇〇することができ、〇〇〇〇することによって、〇〇〇〇を感じることができます。御社の〇〇〇の募集を知ったときに、〇〇〇〇の経験を思い出しました。〇〇〇〇が大切なことは痛感しており、この仕事を通じて〇〇〇〇な人々の役に立て社会貢献することで、御社が存在感のあるポジションを構築するための一翼を担うことができればと考えて応募いたしました。

 本人希望記入欄 (特に給料・職種・勤務時間・勤務地その他について希望があれば記入)

応募する職種を希望し、今度、どのようなキャリア形成をしていきたいのかを記載しました。自分にとって勤務地は大切だったため記載しました。希望年収を記載するのはこれまでの経験から判断してもNGです。

希望給与は、1次面接を通過して2次面接に進んだ時などの面接の時に、必ず質問されます。何だかんだ言ってもやっぱり最後はお金です。相手の企業が採用する対象と判断した時には、必ず訊いてきます。

〇〇〇〇の職種を希望します。これまでの〇〇〇〇の経験を活かしながら、さらに〇〇〇〇を高め、〇〇〇〇から顧客満足を得たいと考えております。
また、〇〇〇〇県内での就業を希望しております。

ちなみに余談ですが、面接が進んで相手企業から希望年収を質問された時に、あえて給与の金額の交渉をしてみました。下のリンクはその時の話です。

<求人応募型の転職だったけど希望給与の交渉をしてみた理由>

職務経歴書を書くときに気をつけたこと

自分自身の職歴を振り返って、これまでの職務経験がステップバイステップの様に、経験の積み上げ型であったため、経歴の新しい順に記載しました。

自己アピールは、それぞれの会社の業務で、最もアピールできる内容を記載しました。アピールといっても「がんばった」ではダメです。「がんばった」を違う表現にしないといけません。営業の様に、具体的な金額の数値を並べることができるのが一番だとは思いますが、技術サービス系は、製品が他社に切替流出しないようにするために仕事することもあります。顧客先に出向くような仕事であれば、「顧客から評価していただき、転職の誘いをもらったことがある」や、内勤の技術サービスであれば「業務改善によって作業時間を〇〇%短縮した」などの記載の仕方ができると思います。

自分自身の場合は、4社の経験があり、いくつかの部署を経験しました。顧客先に出向いて作業を行ったり、内勤の技術サービスを行ったりと、その部署で行った業務改善や顧客からいただいた評価のことを記載しました。全ての会社での実績を記載したので文字数が増えてしまい、短く伝えたいことを表現できる文章にするのが大変でした。

登録したエージェントは数社でしたが、なかには「自己PRは簡潔に」とアドバイスをいただきました。ですが、文字数が少な過ぎても「アピールするところが無いのか?」と思われてしまうかもしれないと思ったため、多くてもA4用紙1枚の半分程度に収まるようにしました。文字数のバランスは難しいところですが、読む相手が興味を持ちそうなテーマを2・3種類入れ込めば、文字数が多くてもマイナスにはならないと思います。
エージェントからアドバイスをいただいたとしても、それが絶対ではありませんので、自身のアピールしたいことが多くあるのであれば記載してもいいと思います。ただ、「これとこれは同じ内容じゃないですか?」などと言われたら素直に耳を傾けましょう。

職務経歴

「年月」「内容」「勤務地」の3列で、新しい日付順で入社と配属と退社を記載し、勤務地は都道府県名で記載しました。

20○○年○月 ○○○○株式会社 入社 サービスに配属
20○○年○月 ○○○○株式会社 退社
20○○年○月 ○○○○部に配属
19○○年○月 ○○○○ 入社  ○○部に配属
19○○年○月 ○○○○株式会社 退社
19○○年4月 ○○○○株式会社 入社  ○○○○課に配属

職務詳細

「期間」「担当製品」「業務内容」「役割・その他」の4列で、職務経歴で記載した順に記載しました。

職務詳細

 自己PR

自分自身としては、営業職と違い売り上げや市場規模など数値で表すのが難しい職種であったため、ここを読んでもらわなければ、他に強くアピールできる個所がありませんでした。文字数としては、1200文字程度記載しました。A4用紙の半分ぐらいは使用しています。数値で表せなくても、具体的に何をどのように改善したとか、顧客から転職を誘われるぐらい評価されたとか、技術資料の供給・提案などができるようになったなどを結びとして、最大限に過去に自分自身が行ってきたことを記載しました。

得意分野・スキル

自分自身が自信を持っている業界の分野、パソコンのスキル(PCに関する知識(OS(MS-DOS・Windows)・Word・Excel・Access))を記載しました。
エクセルのVBA(Visual Basic)による自動処理ツールの作成ができれば、IT系以外の職種の企業には受けがよかったです。

資格・教育・表彰

業務に絡んで取得した資格や、運転免許証取得年月日、英語検定(TOEIC、TOFFLEなど)の点数を記載しました。資格などを取得した年月を記載することは重要です。

「会いたい!」と思わせる内容にするのは難しい

先方の会社に「会いたい」と思われるような内容にしなければ、書類選考を通過することはできません。エージェントのアドバイスは、彼らのこれまでの成功体験に基づいたアドバイスだとは思います。だからといって、それをそのまま実行したからといって、書類選考を通過できるわけではありません。

個人的な意見としては、エージェントのアドバイスは、転職希望者全員に行っているアドバイスであるため、「全員ならえ」に近い意味だと思います。もちろん場合によっては「全員ならえ」の方が最初は通過しやすいということもあると思います。自分自身としては、「自分自身を見てほしい」という意味から、文章構成は全て自分自身で考えて、要約もつけませんでした。また、転職できた時の仲介エージェントからは、職務経歴書の最初に要約を入れてくださいとは言われませんでした。

自分自身の文章構成に自身が無ければエージェントのアドバイスを受けるのも選択の一つです。ただ、あとから後悔の無いようにしてくだだい。