中古のシエンタに乗り始めて14年になります。登録が平成18年(2006年)なので車本体は18年になります。
ある日、このシエンタを発進させると車内のルームランプが点灯しました。でも、ブレーキを踏むと消えました。
フロントのメータパネルを見ると、ルームランプが点灯すると「半ドア警告灯」も点灯していました。
「半ドア警告灯」は、運転席や助手席、後部座席、リアハッチなど、いずれかのドアが確実に閉まっていないと点灯します。
この日は、後部座席の手動スライドドアと運転席のドアしか使用していなかったので、後部座席のスライドドアに何か不具合が発生していると推測でき、スライドドアの開閉を検知するカーテシスイッチが原因とわかりました。
「半ドア警告灯」が点灯すると困ること
始まりは、走行中の発進時に「半ドア警告灯」が点灯するだけでした。駐車してドアを閉めると「半ドア警告灯」は消えるのでそのままにしていました。
「半ドア警告灯」が付き始めてから2・3日もすると、ドアを閉めても「半ドア警告灯」が消えないようになってしまい、ドアをロックすることができなくなってしまいました。
何度がドアを開け閉めしていると「半ドア警告灯」が消えたのでロックして家に入ったのですが、しばらくすると車が盗難防止のうるさい警告音を鳴らしました。
この時に原因をしらべてカーテシスイッチのカバーの破れによるドア開閉不良と判ったのですが、この時は交換用の部品が無いためとりあず応急対応として、カーテシスイッチを押すドア側にビニルテープを何重か貼って厚みを持たせることでカーテシスイッチカバー分を補うことで応急処置することができました。
セルフ修理開始
カーテシスイッチはドアを閉めることで押し込まれてON・OFFが切り替わってドアの開閉を検知しています。
今回は、カーテシスイッチのカバーが破れてしまいカバー分の厚みが足りなくなって、ドアを閉めているにも関わらず車はドアが開いた状態と判断してしまい、警告灯を点灯させてしまっていました。
足りない厚みがほんのわずがだったので、走行時の力でチラチラ点滅する不具合が発生したり、ちょっとした時間差で接点の状態が変わって、警告音が鳴ってしまう状態でした。
カーテシスイッチと工具の購入
カーテシスイッチは、カバー付きで販売されています。カバーのみの販売はありませんでした。
「シエンタ 後部座席 カーテシスイッチ」で検索すると見つけることができました。
カーテシスイッチは、特殊なトルクスボルトねじで取り付けされています。
トルクスレンチのT30サイズが必要になるので購入しました。
カーテシスイッチの取り外し
T30トルクスレンチでトルクスボルトねじを外します。
カバーが古くなっているので車のボディに貼りついていましたがゆっくりと剥がします。
ねじ部分を剥がすことができた軽く下げるようにスイッチを引き出します。
ケーブルが短いのでカプラーからスイッチを外すと中に入り込んでしまう恐れがあるので、ヘアピンでケーブルを挟んでカプラーが中に入らないようにします。
カプラーのツメを押してスイッチを外します。
カーテシスイッチの取り付け
新しいカーテシスイッチを取り付けます。
カプラーのケーブルを挟んでいるヘアピンを外します。
カーテシスイッチを中に入れて、ねじを締めます。この時、なるべく最初の数回転は手締めでおこなってください。最初から工具で締めるとねじ山をつぶしてしまう可能性があります。
難しい作業では無いです。
スイッチを外したカプラーが車本体に入り込まないようにさえできれば難しい作業では無いと思います。
時間も1つ10分もあればできます。
今回は運転席側と助手席側の後部座席の両方のカーテシスイッチのカバーが破れていたので、2つ交換しました。
トルクスレンチはT30の1本だけでも販売されていますし、カーテシスイッチもネット購入できます。
ディーラーに修理に出すと部品費と作業代が必要になりますので、かなりの高額になると思います。
個人で作業できる自信のある方はやってみてください。