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男女関係無く「わきが」になりやすい人の特徴が見つかった! - 遺伝子が決める日本人の体臭

男女関係無く「わきが」になりやすい人の特徴が見つかった 科学研究

耳垢に2種類あるって知っていました?

日本人の多くは乾型の耳垢を持っていて、それ以外の人は湿型なのだそうです。そして、この耳垢の違いが、「わきが」にも関係しているみたいなんです。

日本人の約70-80%が乾型の耳垢を持っているのに対して、湿型の人は20-30%ぐらいだそうです。でも、その湿型の人の中には、「わきが」の人が多いんだとか。

なぜ、湿型の人は「わきが」になりやすいのかというと、それは遺伝子の違いが原因なんだそうです。ABCC11という遺伝子が関係しているみたいで、この遺伝子の型によって、耳垢の性質と体臭の強さが決まるみたいなんです。

つまり、「わきが」の人の多くは、湿型の耳垢を持っている人なのかもしれません。

「わきが」は誰にでもできる問題だと思うんですけど、「わきが」になりやすいなりにくいっていうのがすでに遺伝子で決まっていることが分かったので注意しやすいですよね。

この研究は、ABCC11遺伝子の多型がヒトの耳垢タイプを決定するメカニズムや、その遺伝子が腋窩臭(わきが)や初乳量に与える影響を調査したものです。この研究では、ABCC11遺伝子の一塩基多型(SNP)が湿型耳垢と乾型耳垢を決定することが明らかにされました。

さらに、ABCC11遺伝子の多型解析を通じて、日本人の耳垢タイプの分布や、古代東北アジア人の移動・拡散の歴史を推定することができました。特に、湿型耳垢を持つ人々がどのように日本列島に移住してきたのか、乾型耳垢の遺伝子がどのように広がったのかが示されています。

この研究は、耳垢のタイプが単なる遺伝的特徴だけでなく、腋窩臭や初乳量などの生理的な特徴とも関連していることを示しており、遺伝学的・医学的・人類学的な視点から非常に興味深いものです。

耳垢遺伝子ABCC11のヒト遺伝学的・医学的・人類学的研究
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ABCC11遺伝子で耳垢タイプが決まる

ABCC11遺伝子で耳垢タイプが決まる

人間の耳の中には、耳垢という油分が溜まっています。この耳垢には「湿った」タイプと「乾いた」タイプがあり、それはABCC11という遺伝子の違いによって決まります。

ABCC11という遺伝子には、少しだけ違いがあります。その違いによって、耳垢が湿っているか乾いているかが決まるのです。アフリカやヨーロッパの人は主に湿った耳垢で、アジアの人は乾いた耳垢が多いです。

日本人の約20%が乾いた耳垢を持っていて、日本人の中で特に多い特徴になっています。つまり、この遺伝子の違いが、日本人の耳垢の特徴を決めているのです。

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湿った耳垢を持つ人々は、「わきが」が強い傾向にある

湿った耳垢を持つ人々は、「わきが」が強い傾向にある

人間の体からは、汗や皮脂といった油分が出ています。その中の一つに「わきが」があります。「わきが」の原因は、ABCC11という遺伝子の働きにあるのです。

ABCC11遺伝子には、少しだけ違いがあります。その違いによって、「わきが」が強くなったり弱くなったりするのです。特に、耳垢が湿っている人は、「わきが」が強い傾向にあります。これは、ABCC11遺伝子の働きが関係しているからです。

この遺伝子の変化によって、「わきが」臭いの元になる物質が作られてしまうのです。つまり、ABCC11遺伝子の違いが、「わきが」の強さを決めているのです。

2009年に日本で行われた研究では、日本人の約70%が「わきが」臭いを引き起こす遺伝子の変化を持っていないことがわかりました。つまり、耳垢が乾いている人の多くは、「わきが」臭いがほとんどしないのです。このように、ABCC11遺伝子は耳垢と「わきが」の両方に影響を与えているのです。

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ABCC11遺伝子を通じた日本人の起源と歴史の推定

人間の体には、ABCC11という遺伝子があります。この遺伝子の違いによって、耳垢の性質や、「わきが」臭いの強さが決まるのです。

ABCC11遺伝子の違いを調べることで、日本人の起源や歴史を推測することができます。例えば、日本人の大多数が乾いた耳垢を持っているということは、北の地域から日本に移住してきた人々が大きな影響を与えたことを示唆しています。

2012年に行われた大規模な研究では、日本人のABCC11遺伝子の特徴が、東アジアの他の地域とは少し異なることがわかりました。これは、日本列島に住む古代の人々が、独自の進化をたどってきたことを示しています。

また、この研究では、日本の地域ごとにABCC11遺伝子の違いがあることも明らかになりました。これは、日本列島内での人の移動や混合の歴史を反映しているのだと考えられています。

つまり、ABCC11遺伝子の違いを調べることで、日本人の起源や歴史を知ることができるのです。

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ABCC11遺伝子の違いと地域性

ABCC11遺伝子の違いと地域性

ABCC11という遺伝子には、いくつかの違いがあります。この違いによって、地域ごとに耳垢の性質や「わきが」臭いの強さが異なってきたのです。

例えば、東北地方の人と南西諸島の人を比べると、耳垢が乾いているか湿っているか、「わきが」臭いがあるかないかなど、明らかな違いがあります。これは、この2つの地域が、歴史的な背景が異なることを示しています。

ABCC11遺伝子の違いは、単に生物学的な特徴だけでなく、文化や生活習慣にも影響を与えています。つまり、ABCC11遺伝子の多様性を調べることで、日本人の集団構造や地域ごとの特徴を知ることができるのです。

このように、ABCC11遺伝子の違いは、日本人の歴史や地域性を理解する上で重要な情報を提供してくれるのです。

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まとめ: 乾いた耳垢でも生活習慣で「わきが」になるよ

ABCC11という遺伝子は、私たちの身体的特徴や日本人の歴史を形作ってきました。この遺伝子の違いを理解することは、現代社会にとても重要なことです。

ABCC11遺伝子の違いによって、人は「湿った耳垢」と「乾いた耳垢」の2つのタイプに分かれます。また、この違いは腋窩臭症の有無にも関係しています。湿った耳垢の人は、腋窩臭(わきが)が強い傾向にあります。

とわいえ、不摂生や不衛生な生活習慣によって「わきが」になる可能性は十分にありますので「乾いた耳垢」の人も油断はできません。ただ、「湿った耳垢」の人の方が生活習慣が重なると、わきが臭いがより強くなる可能性が高いと思われます。

ABCC11遺伝子が示す情報は、単なる生物学的なデータだけではありません。私たちのアイデンティティや文化的背景を理解するための大切な手がかりにもなるのです。

これからさらに多くの研究が行われ、ABCC11遺伝子の役割がより明確になっていくと思います。

「わきが」の対策については、わかり次第アップしたいと思います。