「医療脱毛って効果があるって聞いたのに、全然抜けない…これって普通なの?」——こうした声をよく耳にします。医療脱毛に通い始めたのに思ったほど効果を感じられず、ネットで調べてみると「熱破壊式でないと意味がない」といった情報に出会い、そこで初めて“脱毛機の種類”が関係していることに気づく人は少なくありません。
実は、日本の多くのクリニックで使用されている「蓄熱式」は、痛みが少なく肌にやさしい反面、濃い毛や太い毛に対しての即効性が弱く、「毛が抜ける感じがしない」「何回も通っているのに減らない」といった不満に繋がりがちです。しかも、エステ脱毛と同様の蓄熱方式を使っているケースでは、もはや「医療」と「エステ」の違いを感じにくくなっているという声も。
あなたは、医療脱毛を受ける際に「機種の違い」まで気にしたことがありますか?「医療ならどこも同じ」と思って選んでいませんか?
気づいた時には既に何十万円も払っていた――そんな後悔をしないためにも、今一度「脱毛効果の出る仕組み」をきちんと理解することが、失敗しないための第一歩です。
医療脱毛の熱破壊式と蓄熱式の特徴と効果

医療脱毛の2大方式「熱破壊式」と「蓄熱式」は、共に永久脱毛を目的とした医療機関でのみ受けられる施術方法ですが、その理論や効果、肌質・毛質への適応範囲には違いがあります。
熱破壊式レーザー脱毛の原理:毛の“根”を一撃で仕留める
熱破壊式(いわゆるHR式)は、アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーなど、波長の異なる高出力レーザーを肌に照射し、毛根の深部にある「毛乳頭」や「毛母細胞」に直接高温の熱エネルギーを与えて破壊する方式です。この熱は瞬間的に200℃近くに達することもあり、文字通り“破壊”という表現がふさわしいほどの強力な作用を持っています。
このため、以下のような特性があります:
- 太くて濃い毛(ワキ・VIO・ヒゲ)に効果的
- 1回ごとの効果が高く、少ない回数で脱毛完了が見込める
- 照射後1〜2週間で毛がポロポロと抜ける「抜け落ち感」が明確に実感できる
また、熱破壊式は毛周期(毛の成長サイクル)における「成長期」の毛に反応しやすいため、施術タイミングが重要です。逆に、休止期や退行期の毛にはレーザーの効果が出にくいため、適切な間隔で複数回の照射が推奨されます。
デメリットにも注意
- 照射時の痛みが強い(輪ゴムで弾かれるような刺激)
- 肌へのダメージがやや大きく、赤みや火傷のリスクがある
- 色黒肌や日焼け肌には不向きな場合がある
これらのリスクを抑えるためには、冷却装置付きの最新機器を導入しているクリニックを選ぶことが重要です。
蓄熱式レーザー脱毛の原理:肌に優しく“じわじわ”効く方式
一方、蓄熱式(SHR式)は、ダイオードレーザーを低出力で連続的に照射し、毛包周辺にある「バルジ領域」と呼ばれる発毛の司令塔に熱を蓄えてダメージを与える方式です。従来の毛根ターゲット型とは異なり、メラニン色素への依存度が低く、毛の濃さや太さを問わず作用するのが最大の利点です。
このため、以下のような特徴があります:
- 産毛や色素の薄い毛、顔や背中などに高い効果を発揮
- 照射時の痛みが少なく、「温かさを感じる程度」の刺激
- 色黒肌、敏感肌、アトピー体質でも施術しやすい
また、蓄熱式は毛周期に左右されにくく、休止期の毛にもアプローチできるという理論があり、施術間隔を短縮できる可能性も示唆されています。
ただしデメリットも存在する
- 効果の実感までに時間がかかる(抜け落ち感が少ない)
- 回数がやや多くなる傾向がある(8〜12回が目安)
- クリニックによって技術の差が出やすい
蓄熱式は理論上は優れた方式ですが、レーザーの照射速度が早く“ただなぞるだけ”のような施術になってしまうケースもあり、施術者の技術によって効果に差が出ることが、実は最大の弱点とも言われています。
毛のタイプ別:どちらの方式を選ぶべきか?
以下のように、毛の部位や質に応じて向き不向きが明確に分かれています。
毛のタイプ/部位 | おすすめの方式 | 理由 |
---|---|---|
太くて濃い毛(VIO・ヒゲ・ワキ) | 熱破壊式 | 強力な破壊力が必要なため |
色素の薄い毛(顔・背中・二の腕) | 蓄熱式 | メラニンが少なくても効果を発揮 |
敏感肌/色黒肌 | 蓄熱式 | 肌への刺激が少ないため |
早く結果を出したい人 | 熱破壊式 | 1回ごとの効果が高いため |
痛みが苦手な人 | 蓄熱式 | 照射中の刺激が軽い |
このように、脱毛したい部位や毛の性質、肌質、「痛みへの耐性」などを考慮し、方式を選ぶことが重要です。
熱破壊式と蓄熱式、どちらを選ぶべきかの総合的判断
結論として、以下のように整理できます:
- 短期間で確実に脱毛効果を得たい人は熱破壊式
- 痛みや肌負担を避けつつ、広範囲・産毛を脱毛したい人は蓄熱式
- 両方式を使い分けてくれるクリニックが信頼できる
また、「○○脱毛専門クリニック」などの広告に惑わされず、使用している機種の名称(例:ジェントルレーズ、ソプラノアイス、メディオスターなど)を確認する習慣を持つことが、納得のいく脱毛体験への第一歩です。
特に「安いから」といって安易に蓄熱式のみのプランを契約してしまうと、効果に不満を感じて後悔するケースも多いため、カウンセリング時には毛質や肌質をしっかり診断してもらい、目的に応じた施術法を選ぶようにしてみてください。
エステ脱毛と医療脱毛の違いと効果の比較

「脱毛を始めたいけど、エステとクリニックのどちらが良いのか分からない」という悩みは、多くの人が抱える共通のテーマです。一見するとどちらも「脱毛」と謳っており、見た目もサロン風で似ていますが、その本質には決定的な違いがあります。
法的な違いが生む「脱毛の限界」──医療行為と美容行為の壁
まず大前提として、エステ脱毛(サロン脱毛)は医療行為ではありません。この点が、重要かつ誤解が多いポイントです。
医療脱毛は「永久脱毛」を行える唯一の手段
厚生労働省は、毛根組織(毛乳頭・バルジ領域など)を破壊する行為を“医療行為”に分類しています。つまり、それができるのは医師または看護師に限られ、医療機関(クリニック)でのみ許可されている行為です。このときに用いられるのが、出力の強い医療用レーザー機器です。
一方、エステサロンで使用されるのは、出力を制限された光脱毛機(主にIPL)です。これらは「破壊」ではなく「一時的な減毛・抑毛効果」しか得られず、法的に「永久脱毛」とは言えないという制限があります。
医師の有無が違いを生む
医療脱毛では、万が一やけどや炎症などのトラブルが発生した際に、その場で医師の診察・処置・薬の処方が可能です。対して、エステでは医療資格を持たないスタッフが施術を行っているため、何か問題が起きても医療的対応はできません。これは安全面でリスクとなり得ます。
使用される機器の違いと、その実力差
両者の違いは機器の性能にも表れています。医療脱毛では、厚労省やFDAの承認を得た高出力の医療用レーザー機器を使用しますが、エステで使われる機器は出力が法律で制限されており、安全性はあるものの、深部への浸透力・効果の持続性に欠ける傾向があります。
比較項目 | 医療脱毛 | エステ脱毛 |
---|---|---|
使用機器 | 高出力レーザー(アレキサンドライト、ダイオードなど) | 低出力の光脱毛機(主にIPL) |
効果 | 永久脱毛が可能 | 減毛・抑毛がメイン |
回数の目安 | 5〜8回程度で完了 | 15〜30回必要な場合も |
効果の持続性 | 長期的で再発しにくい | 定期的に施術しないと再発しやすい |
たとえば、医療レーザーは毛根に直接高熱を与えることで毛を再生できない状態にしますが、IPLは毛根に熱をじわじわと伝えて「弱らせる」ことを目的としています。これが、効果の即効性と持続性の違いにつながっているのです。
痛み・安全性・肌質対応力──通いやすさはどちらが上?
「痛みが少ないからエステの方がよさそう」と思われることもありますが、これにも正しい理解が必要です。
医療脱毛の痛みと対処
確かに医療脱毛は出力が強いため、VIOやワキなどの部位ではゴムで弾かれたような強い痛みを感じることがあります。ただし、医療機関では麻酔クリームや冷却装置を併用できるため、痛みへの対策は充実しています。最近では痛みの少ない蓄熱式機器の導入も進んでいます。
エステ脱毛は本当に安全か?
出力が弱い分、痛みが少なく火傷リスクも低いのは確かですが、スタッフの技術レベルや機器管理が不十分なサロンでは、意外な事故や肌トラブルも発生しています。また、エステ側がトラブルに対応できる限界もあり、「肌トラブルが起きたら病院へ行ってください」と言われる事例も報告されています。
肌質・毛質への対応
- 医療脱毛: 日焼け肌・敏感肌・アトピー肌にも個別対応可能(医師判断あり)
- エステ脱毛: 肌質に不安があると施術を断られる事例もある
このように、通いやすさという観点で言えば、表面的にはエステが優勢に見えますが、肌質や毛質に合わせた柔軟な対応力は医療脱毛のほうが上といえるでしょう。
費用の誤解──医療脱毛は高い?実は“結果として安い”
「医療脱毛は高い」というイメージは根強いものですが、これは一回あたりの価格が高く見えることによる誤解です。総合的なコストパフォーマンスで見れば、むしろ医療脱毛の方が安くつくケースが圧倒的に多いのです。
費用比較(VIO脱毛の一例)
項目 | 医療脱毛(熱破壊式) | エステ脱毛(IPL) |
---|---|---|
1回の価格 | 約15,000円 | 約6,000円 |
平均必要回数 | 5〜8回 | 15〜30回 |
総額目安 | 約75,000〜120,000円 | 約90,000〜180,000円 |
エステでは頻繁にキャンペーン価格が設定されており、一見安く感じるものの、効果が出るまでの回数が多いため、最終的には高額になることも珍しくありません。しかも、定期的に通い続けないと毛が戻ってくることも多く、「終わりが見えない脱毛」に陥ってしまう人もいます。
確実に脱毛したいなら医療脱毛一択。その理由とは
脱毛に「手軽さ」や「安さ」を求めてエステを選ぶ方もいますが、「本当に毛をなくしたい」「自己処理から解放されたい」という明確な目的があるなら、医療脱毛以外に選択肢はありません。
- 医療脱毛は“毛根破壊”が可能=永久脱毛に近い効果
- 少ない回数で結果が出る=時間もコストも削減
- 万が一のトラブルにも医師が対応=安心して続けられる
美容としての脱毛ではなく、「医療としての脱毛」を選ぶことで、無駄な時間・費用・不安から解放されるのです。
産毛に対する熱破壊式と蓄熱式の効果の違い

脱毛の中でも「産毛」は手強い相手の一つです。ワキやVIOのような太くて濃い毛とは異なり、細くて色素が薄い産毛は脱毛機のエネルギーを効率的に吸収しにくいため、効果が出づらいのが現実です。では、熱破壊式と蓄熱式、この2つの脱毛方式は産毛に対してどのような違いを見せるのでしょうか?
メラニン量の違いがもたらす反応性の差
レーザー脱毛の基本原理は、メラニン(黒い色素)に反応するエネルギーを利用して毛の発生源を破壊することです。しかし、産毛はこのメラニン量が非常に少ないため、一般的な熱破壊式レーザーがターゲットとする「毛乳頭」や「毛母細胞」に熱が届きにくく、出力を上げても効果が弱いという難点があります。
熱破壊式はメラニンへの依存度が高い
熱破壊式(HR式)は、メラニンに反応しやすい波長(例:アレキサンドライトレーザー)を用いることが多いため、黒くて太い毛には抜群の効果を発揮します。しかし、産毛に対しては以下のような課題が指摘されています:
- レーザーが反応しづらく、効果が出にくい
- 必要以上に出力を上げると肌にダメージを与える可能性がある
- 肌の色によってはリスクが高まり、施術できないこともある
これに対して、蓄熱式(SHR式)はまったく異なるアプローチをとります。
蓄熱式は“バルジ領域”を狙うため、産毛にも効果的
蓄熱式脱毛は、低出力のレーザーを連続的に照射し、毛の発生を指令する「バルジ領域」にじわじわと熱を蓄積させてダメージを与える方式です。バルジ領域は皮膚表面から浅い位置に存在し、メラニンに依存しない作用点であるため、以下のような特性があります:
- メラニンの少ない産毛にも対応可能
- 日焼け肌や色黒肌でも施術可能
- 肌に優しく、赤みやヒリつきのリスクが低い
つまり、産毛脱毛においては蓄熱式の方が理論上も臨床上も優れていると言えます。ただし、これにはいくつかの注意点もあります。
効果を実感するまでに時間がかかるのが蓄熱式の弱点
蓄熱式はその仕組み上、毛が“スルッと抜け落ちる”感覚が少なく、施術直後の変化が分かりにくいという声が多く聞かれます。これは、即座に毛を焼き切るのではなく、じわじわと毛の再生能力を抑制していくためで、数週間〜数ヶ月単位で少しずつ毛が減っていくという変化の現れ方が特徴です。
このため、以下のような印象を持たれることがあります:
- 「本当に効果があるのか不安になる」
- 「回数が増えて費用がかさむ」
- 「産毛が抜けた実感がなくモチベーションが下がる」
しかし、産毛の脱毛を確実に進めたいのであれば、見た目の即効性よりも“機序の適合性”を重視すべきです。蓄熱式は正しい設定・技術で施術すれば、回数を重ねるごとに確実に効果を発揮します。
「産毛に熱破壊式は意味がない」は本当か?
ネット上では、「産毛に熱破壊式は全く効かない」という声もありますが、これは必ずしも正しくありません。
実際には、熱破壊式の中でも特定の波長を持つ機種(例:ヤグレーザー)を使用することで、ある程度の産毛にも反応させることは可能です。ただし、以下の条件が必要になります:
- 照射出力のきめ細かな調整
- 適切な毛周期の把握と照射タイミング
- 経験豊富な施術者の存在
また、顔のように毛が薄くデリケートな部位では、過剰な熱破壊式の照射により色素沈着が起こるリスクもあるため、産毛の脱毛をメインに考えるならば、やはり蓄熱式の方が安全性と効果の両立が可能と言えるでしょう。
産毛脱毛には「蓄熱式+技術力」が最適解
現代の脱毛技術では、産毛への対応力は以下のように整理できます:
比較項目 | 熱破壊式 | 蓄熱式 |
---|---|---|
産毛への効果 | △(一部機種では可能) | ◎(理論的にも実績あり) |
肌への刺激 | 強め | 少ない |
実感速度 | 早い(が、産毛は感じづらい) | 遅い(だが徐々に効果あり) |
回数 | 少なめだが効きにくい | 多めだが確実に減る |
トラブルリスク | 色素沈着や火傷の可能性あり | ほぼなし |
よって、「産毛も含めて全身をしっかり脱毛したい」という人には、蓄熱式脱毛を高い技術で提供するクリニックを選ぶのが確実な選択肢です。
特に、蓄熱式と熱破壊式の両方を部位によって使い分けてくれるクリニックであれば、濃い毛には熱破壊式、産毛には蓄熱式という“ハイブリッド戦略”が可能となり、最短で最大限の脱毛効果を得られるでしょう。
医療脱毛とエステ脱毛の選択における注意点

「医療脱毛とエステ脱毛、どちらを選べばいいのか…」という悩みは、脱毛を検討する人が必ずといっていいほど直面する問題です。最近ではSNSや広告でさまざまな情報があふれていますが、誤った情報に惑わされず、後悔しない選択をするためには、仕組み・安全性・法的制限・料金体系などを正しく理解することが不可欠です。
表面的な「料金の安さ」だけに惑わされない
多くの人が最初に注目するのは、料金の安さです。確かにエステ脱毛は一見、医療脱毛よりも安く見えます。ですが、その金額はあくまでも“1回あたり”の料金やキャンペーン価格であり、脱毛が完了するまでのトータルコストで比較しなければ、本当の差は見えてきません。
脱毛効果と回数の違いが総額を大きく左右する
比較項目 | 医療脱毛 | エステ脱毛 |
---|---|---|
1回あたりの料金 | 高め(¥10,000〜20,000) | 安め(¥3,000〜8,000) |
脱毛完了までの平均回数 | 5〜8回 | 15〜30回以上 |
トータルコスト | ¥70,000〜150,000 | ¥100,000〜250,000以上 |
エステ脱毛は回数を重ねないと効果が出にくいため、結果的に高額になるケースが多いのが現実です。さらに、効果の持続性が低いため、数年後にまた通い直す人も少なくありません。逆に医療脱毛は、短期間で効果が出るため、トータルで見ればコストパフォーマンスに優れるのです。
サロン選びは「広告」ではなく「法的根拠」と「安全性」で見極める
「痛みが少ない」「最新機種導入」「月額1,000円〜」など、魅力的なフレーズを掲げるエステサロンは多数ありますが、そこに潜むリスクにも目を向けるべきです。
医療行為と認められる脱毛行為は、医療機関でしか許されない
厚生労働省は、毛乳頭やバルジ領域を破壊する脱毛行為を“医療行為”と明確に定義しています。したがって、レーザー脱毛や高出力機器を使った脱毛は、医師または看護師の管理下でなければ違法行為となるのです。
エステ脱毛ではそれができないため、出力が低く、安全性は高いものの、効果も控えめになります。そして何より問題なのは、トラブルが起きたときに医療的な対応ができない点です。
火傷や毛嚢炎、硬毛化リスクへの対応力が違う
- 医療脱毛では、肌トラブルが発生しても、すぐに医師が診断・治療を行い、薬も処方できる。
- エステでは、医師がいないため、「病院に行ってください」と案内されるのみ。
特にVIOや顔などのデリケートゾーンでは、火傷や毛嚢炎のリスクも高くなるため、安全性の高い施術体制を整えた医療機関で行うことが望ましいです。
機器の種類・導入状況を確認する重要性
一口に「医療脱毛」や「エステ脱毛」といっても、使用する機器によって効果や痛み、安全性が大きく異なるため、カウンセリングの際にはどのような機器を使用しているかをしっかり確認してみてください。
医療脱毛で使われる主な機器
機種名 | 特徴 | 対応毛質 |
---|---|---|
アレキサンドライトレーザー | 色素への反応が高く、濃い毛に効果抜群 | 濃く太い毛 |
ダイオードレーザー | バランス型。蓄熱式にも対応 | 産毛〜濃い毛 |
ヤグレーザー | 深部に届きやすく色黒肌向け | 太い毛、深い毛穴 |
エステで使われる主な機器(例:IPL)
- IPL(インテンスパルスライト):広範囲に照射可能だが、出力が低いため毛根破壊はできず、抑毛効果に留まる。
- SSC(スムーススキンコントロール):ジェルと光の相乗効果で抑毛。ただし効果は一時的で、定期的な通院が前提。
このように、どの方式かによって、「何回通う必要があるか」「どの毛質に向いているか」が大きく変わってくるため、安易に「どこでも一緒」と考えてしまうのは危険です。
自己判断ではなく、目的と肌質に合った選択を
脱毛を成功させる鍵は、「自分の肌質や毛質、目的に合った方法を選ぶこと」です。
たとえば、こんな方には…
- 全身しっかり永久脱毛したい → 医療脱毛(熱破壊式+蓄熱式併用がおすすめ)
- 肌が弱い・敏感肌 → 医療脱毛(医師管理でトラブル時の処置が可能)
- 予算を抑えたいが、時間に余裕がある → エステ脱毛(短期での変化は期待せず、長期的な減毛目的)
- 白髪や色素の薄い産毛が気になる → 医療脱毛の蓄熱式(バルジ領域狙い)を検討
また、「どうしても不安」「どちらが合っているかわからない」という場合には、無料カウンセリングを複数受けて、比較することが何より大切です。その際には以下の点をチェックしてみてください:
- 料金体系が明確か(追加費用やキャンセル料は?)
- 医師や看護師の常駐体制があるか
- 使用機器の説明があるか
- 硬毛化などのリスク説明がなされるか
- トラブル時の対応方針が明記されているか
選択を間違えないために必要なのは「情報の正確さと比較の冷静さ」
脱毛は、美容医療の中でも「時間・費用・継続性」が求められる分野です。そして一度選んだ方法やサロン・クリニックによって、その後の結果や満足度が大きく左右されます。
だからこそ、広告やSNSの口コミだけに頼らず、医療的な視点と脱毛技術の根拠を持って正しく比較し、後悔しない選択をすることが極めて重要です。
あなたが脱毛で「もう自己処理に悩まされない生活」を手に入れるために、本当に効果のある、安全な選択肢は何か?その視点で情報を選んでみてください。
エステ脱毛との大差とは?──効果の本質と誤解の正体

「医療脱毛とエステ脱毛はそこまで変わらない」という情報を目にしたことがある方も多いでしょう。しかし、それは極めて表面的な比較であり、実際の効果においては“決定的な差”が存在します。特に「熱破壊式医療脱毛」と「エステ脱毛」を比較したとき、その差は明白です。
まず知っておきたいのは、「永久脱毛」という言葉が使えるのは医療機関だけという点です。これは厚生労働省が定めた医療行為の定義に基づくものであり、エステサロンで提供される脱毛は法的に「抑毛・減毛」に分類されます。つまり、一時的に毛の成長を遅らせたり、毛を細くしたりはできますが、「毛根を破壊する」といった根本的な処置はできません。
エステ脱毛では主にIPL(インテンス・パルス・ライト)という光を用いますが、この光は広範囲に拡散するため、毛根に対するピンポイントな破壊力には欠けます。しかも、出力が低いため安全性は高いものの、結果が出るまでには多くの回数が必要です。そして、再び毛が生えてくる可能性も高く、「脱毛を終えたはずなのに、また通い続けなければならない」といった声も少なくありません。
一方、熱破壊式の医療脱毛は「毛を作る組織を直接破壊」することに主眼を置いています。出力の高いレーザーが毛乳頭を確実に破壊するため、施術回数もエステ脱毛に比べて大幅に少なく、完了後の毛の再発率も低いのです。
この違いを金額に換算してみてください。仮にエステ脱毛が1回あたり5,000円で、20回通うと合計で10万円かかります。ところが、医療脱毛は1回の単価が15,000円と高めでも、6回で効果が出るなら総額は9万円前後で済む計算です。しかも医療脱毛の方が確実性が高く、再施術の必要性も少ないため、長期的な費用対効果で見れば医療脱毛の方がむしろ安価になるケースもあります。
さらに重要なのは、安全性の面です。エステ脱毛でトラブルが起きた場合、施術者は医療従事者ではないため、適切な処置ができないというリスクもあります。熱傷や肌荒れ、炎症といったリスクに対して、医師の診察と処方がすぐに受けられる医療脱毛は、トラブル時の安心感も段違いです。
つまり、エステ脱毛と医療脱毛──とりわけ「熱破壊式医療脱毛」とでは、効果・安全性・費用対効果のすべてにおいて“別物”と断言できるレベルの差があるのです。
「蓄熱式しかないクリニック」は避けるべき?読者の疑問に答える

近年、医療脱毛のニーズが高まる中、蓄熱式のみを導入しているクリニックも増えてきています。その理由としては、施術時の痛みが少なく、短時間で広範囲を処理できる点が挙げられます。また、施術者側にも操作がしやすいというメリットがあるため、蓄熱式の機器を採用する施設が拡大している現状があります。
しかし、「全身の脱毛を希望している」「濃くて太い毛をしっかり処理したい」という方にとっては、蓄熱式のみのクリニックでは満足できない可能性があります。産毛や色素の薄い毛に対しては蓄熱式が効果を発揮しますが、太い毛に関しては熱破壊式の方が短期間で確実に効果を得られるからです。
実際、SNSや口コミサイトを分析すると、「効果が感じられず、何度も通う羽目になった」「最初は安く感じたけれど、結局高くついた」という声が、蓄熱式のみ導入のクリニックに集中しています。一方、「熱破壊式に切り替えたら数回で効果が出た」という投稿も散見され、「太い毛には熱破壊式」というのが消費者の実感として定着しつつあることがうかがえます。
つまり、「クリニック=医療脱毛だから安心」という認識は危険であり、どのレーザー方式を使っているのかを事前に確認する必要があります。理想は、「熱破壊式と蓄熱式の両方を導入しており、部位や毛質に応じて適切に使い分けている」クリニックです。このような施設では、カウンセリングの段階で毛質を評価し、最適な機器を選んで施術にあたってくれます。
また、価格設定が極端に安いクリニックには注意が必要です。キャンペーン価格で誘導し、実際には効果の薄い蓄熱式で何度も通わせるような商法も存在します。そうした施設を避けるためには、「何を目的に、どの毛に対して、どの方式で脱毛したいのか」を自分で明確にすることが大切です。
※ここに記載された内容は個人の感想や意見に基づくものであり、もし実施する場合は必ず医師の診断を受け、健康状態に問題がないことを確認してください。提供される情報に基づいて行われるいかなる決定も、最終的にはご自身の判断に委ねられます。本情報が皆様の生活改善と将来の向上に貢献することを願っております。
▼今回の記事を作成するにあたり、以下のサイト様の記事を参考にしました。
