富山県富山市で、ドラえもんの大好物“どら焼き”のモデルかもしれない美味しいどら焼きを見つけました【 中尾清月堂 】

他県へ出張へ行った時はなるべくお土産を買ってくるようにしています。富山市に出張へ行ったときのお土産を探していると、心の琴線に引っかかるお菓子がありました。それは【 中尾清月堂 】の「どら焼き」です。何故かというと、まず自分自身が「どら焼き」好きです。地元の【 両口屋是清 】の「千なり(どら焼き)」は子どもの頃によく食べていました。この【 中尾清月堂 】の本店は、富山県高岡市にあります。創業は、明治2年(1870年)の老舗です。
富山県高岡市出身の有名人と言えば、「藤子F不二雄」先生の出身地です。「藤子F不二雄」先生の代表作の一つに挙がるのが、「ドラえもん」です。「ドラえもん」の好きな食べ物と言えば、「どら焼き」です。そうなんです!もしかすると、「ドラえもん」に出てくる「どら焼き」のモデルの原点になった「どら焼き」かもしれないんです。

ドラえもんに出てくるどら焼きのモデルには諸説あり

ドラえもんに出てくるどら焼きのモデルとして有名なのが、東京の新宿にある「時屋」というお店のどら焼きです。1948年の創業で、ずっと新宿で営んでいるそうです。
自分自身は東京に行く機会が無いので食べ比べすることができません。口コミなどでみてみたいと思います。

ドラえもんのどら焼きにはモデルが!? 新宿「時屋」は藤子氏も愛した名店

口コミによると、ここ「時屋」のどら焼きの特徴は、生地はフワフワではなく密度のしっかりした固めのしっとり生地だそうです。餡の小豆は、粒の食感がはっきりと残されており、少し甘めでネットリしているそうです。アニメのドラえもんで、「甘すぎるどら焼きは邪道だ!」と持論を述べるシーンがあるそうなのでドラえもんが好みそうです。
また一説によると、45年以上前にドラえもんの連載が漫画誌で始まった当初は、「時屋のどら焼き」が大好物というシーンがあったらしいということです。その後は「どら焼き」だけになったそうです。真相については確認されていない情報のようです。

中尾清月堂のどら焼き

今回買ったのは、看板商品の「どら焼き 清月」です。生地は一枚ずつ丁寧に手焼きすることで、機械ではできない、ふんわりしっとりとした口どけの絶妙な焼き上がりになっているそうで、中身のつぶ餡は、ちゃんと粒が残っていて皮が柔らかいのが特長です。噛んだときにはなめらかで、皮が口に残らず、つぶ餡ならではの食感も楽しめるそうです。砂糖は純度の高いものを使っているということで、しっかりとした甘みを感じさせつつも、後味はさらっとしてしつこくない、上品な味のつぶ餡になるそうです。

実際に食べてみると、確かに小豆の粒が残っていて、ネットリ系の餡です。皮は、しっとりして柔らかくふんわりしていました。地元で食べるどら焼きと比べると甘みは抑えられており、すっきりと食べることができます。きっと2・3個食べても「甘ったるくなる」ということは無いでしょう。

「どら焼き 清月」の断面

「どら焼き 清月」のパッケージの表

「どら焼き 清月」のパッケージの裏

「藤子F不二雄」先生が本当に好きなどら焼きはもしかすると・・

「中尾清月堂のどら焼き」と「時屋のどら焼き」には、共通する点が多いような気がします。生地はしっとり系で、餡の小豆の粒が残されており、ネットリ系の甘さが控えめなところは共通しています。
また、「藤子F不二雄」先生が小中学校を過ごした地域から「中尾清月堂」の本店までの距離を調べてみると、徒歩で約35分(約2.7Km)でした。当時、歩いて移動することが主流だったと考慮すれば、十分に近い距離だと思います。

あくまで個人的な推測ではありますが、もしかすると「藤子F不二雄」先生は、当時の「時屋のどら焼き」を通して、「中尾清月堂のどら焼き」を感じていたのかもしれません。「藤子F不二雄」先生が亡くなられた1996年(平成8年)は、小型の携帯電話が世に出始め、インターネットはパソコンオタクがするものだという意識が主流だった頃なので、「お取り寄せ」が簡単にできたとは思えません。

ドラえもんの連載が漫画誌で始まった当初に「時屋のどら焼き」が大好物というシーンがあったとしても、当時の先生の食べ慣れているどら焼きは「時屋のどら焼き」になってしまっていたからかもしれません。または、子どもの時の大切な思い出を漫画に載せることができなかったのかもしれません。あとは、子どもの時の思い出だけに、単に店の名前を覚えていなかったからかもしれません。

「ドラえもんに出てくるどら焼きのモデル」を抜きにしても美味しい

購入するきっかけは、「ドラえもんに出てくるどら焼きのモデルかもしれない」ところから入りましたが、実際に食べてみるととても美味しいどら焼きでした。お土産として買ったのですが、妻も子供も「美味しい!」と言ってペロリと食べてしまい、自分が食べようと余分に買っておいた分が無くなってしまいました。妻は餡子があまり好きではないのですが、この「中尾清月堂のどら焼き」の餡子は美味しかったようです。

お店の情報

店名:中尾清月堂 富山店
住所:富山県富山市大泉本町1-4-7
営業時間:8:30 ~ 19:00
定休日:水曜日

お店の写真

中尾清月堂 富山店の外観

中尾清月堂 富山店の看板

「どら焼き 清月」のショーケース