電子レンジの温度設定加熱は水しか使えない? – 水以外を白湯として飲むときの温め方と注意事項

昨年の冬の始まりから毎朝の歯みがき後に白湯を飲むようにしています。

理由は2つあって、一つは体が暖まることです。もう一つが、テレビでも言われていたのですがお腹(胃腸)の調子が良くなることです。

これは白湯を飲むようになってから本当に実感しています。

白湯を飲むと5分後ぐらいには体がポカポカしてきます。マグカップに2杯飲むので毎朝約300ml飲んでいると思います。

白湯といっても厳密には家で作っている麦茶なのですが、これを前日の夜に作っておいて、翌日の朝にマグカップに注いで、電子レンジで温めてから飲んでいます。

電子レンジには温度設定機能が付いているので、白湯として飲むのにちょうどいい60℃に設定しているのですが、60℃以上に温まるため液量を半分にして温めて、温まった麦茶にやかんの麦茶を足して飲んでいます。

特に2杯目を温めると出来上がりの麦茶が沸騰している時もありました。

ある日、前日に麦茶を作るのを忘れていたので、お水をマグカップに注いでいつものように温めると、きちんと60℃に温まって加熱が終わりました。

実際に飲んでみてもちょうど良い温度でした。

翌日、同じ方法で麦茶を温めると、やっぱり温まり過ぎます。

もしかしたら電子レンジの温度設定機能は水しか使えないかもしれないと思ってしらべてみました。

電子レンジで水と麦茶を温めるときの違い – 麦茶が熱すぎる理由

電子レンジの温度設定機能の仕組み

電子レンジは、電磁波を使って食品を加熱します。

この電磁波が食品内の水分子を励起させ、それが結果として食品を加熱させます。

電子レンジの温度設定機能は、この電磁波の強度や持続時間を調節することで食品の温度を制御します。

しかし、温度設定はあくまで目安であり、具体的な温度を示すものではないため、同じ設定でも食品の種類や量により、実際の温度は変わります。

水と麦茶の物理的・化学的な違い

水と麦茶の違いは、麦茶には水に溶けた固形物が含まれていることです。

これらの固形物は、電磁波が食品を加熱する際に重要な役割を果たします。

具体的には、これら固形物が電磁波を吸収し、そのエネルギーを熱へと変換します。

そのため、水よりも麦茶の方が同じ条件で温まりやすいようです。

麦茶が温まり過ぎる原因と解決策

麦茶が水よりも温まりやすい原因は、麦茶に含まれる成分(小さい固形物)の存在になります。

これらは電磁波を効率よく吸収し、熱へと変換するため、麦茶は水よりも熱くなりやすいようです。

この問題を解決するためには、麦茶を温める際は水よりも低い温度設定を使用するか、または加熱時間を短くするしかないと思います。

そして、麦茶を温めすぎてしまった場合は、少し冷ますなり、足し麦茶をしてから飲むようにするしかないと思いました。

家庭用電子レンジの性能測定方法が水でした

あと、日本工業規格のJISに『家庭用電子レンジの性能測定方法』というものがありました。

この測定方法に使われる媒体は水でした。

なので、水以外のものを温めると設定した温度とは違う温度で温まってしまうことがわかりました。

まとめ

電子レンジで水と麦茶を同じ液量、同じカップで同じ温度設定で温めると、なぜ麦茶の方が熱くなる理由は、電子レンジの温度設定機能と、水と麦茶の物理的・化学的な違いによるものでした。

電子レンジは電磁波を用いて食品を加熱し、その温度設定は電磁波の強度や持続時間を調節することで食品の温度を制御します。

しかし、この温度設定はあくまで目安であり、食品の種類や量によって実際の温度は変動します。

麦茶は水に比べて固形物を含んでおり、これら固形物が電磁波を吸収し、そのエネルギーを熱に変換します。

そのため、同じ条件で温めても麦茶の方が熱くなります。

麦茶が温まり過ぎる問題を解決するためには、温度設定を低くするか、加熱時間を短くすることが有効だとわかりました。

今回、科学的な事実を知ることができたので、今後は麦茶を適切な温度で白湯の代わりとして飲むことができます。