転職は運ではなく競馬のようなもの。「条件は、今よりいい会社」のCMに感じること

転職エージェントのDODAの「条件は、今よりいい会社。以上。」というCMが、自分自身にとっては、とても的を得ていると感じています。給与や働き方を含めた待遇、人間関係で辞める場合や、スキルアップという名の元に転職する場合も、「今の会社では得ることができないものが御社(次の会社)にはある」と信じて転職していると思います。

そんな自分自身も家庭の都合以外での転職は、前の会社で不満に感じていた環境の改善を、次の会社に期待していたものです。

「転職してどうだった?」って訊く人とは

「転職してどうだった?」って質問してくる奴に限って、転職活動をしていません。そして本当の意味で転職しようとも思っていません。この質問をすることで、自分自身への転職への欲求のブレーキにしようと考えているのではないかと思います。

Amazonにある商品のうち、100人のレビュアー全員が星5つを付けているような商品には興味を示すけど、少しでも悪い評価があると、「買わなくて良かった」と思うタイプかもしれません。

自分自身の場合の回答

転職なんてものは、最終的には競馬のようなものだと思います。宝くじの様に、ほぼ運任せではありません。
過去のデータを元に会社の健全性を調べます。これは、競馬新聞を読むようなものです。
数回の面接で直接社内の人間の様子を伺います。これは、パドックで当日の馬の様子を伺うようなものです。
入社してしまったら、あとは働くだけです。これは、券を買ったら応援するようなものです。

しかし、どれだけ準備をしても入社してからわかることが多いです。いざ馬が走ってみたら予想した走りとは違ったりします。

自分が回答する際には、これを説明した上で、「概ね予想通り」と答えるようにしています。「概ね予想通り」に含まれているものとして、期待していたことと違っていたりしていても「けっきょく、どこの会社も同じか~(ため息)」という、もう一つの「予想通り」があります。

「転職しなければよかった」と思う時

期待していたことと違うことが多くなればなるほど、この「転職しなければよかった」という気持ちは強くなります。または、前の会社の時とは違った人間関係のこじれ方をした時もこの気持ちは強くなります。
前の会社での在籍期間が長ければ長いほど、その会社での居心地に慣れ、その会社の文化に慣れてしまっているため、入社した時の気持ちとのギャップが生まれた時に、ふと、「転職しなければよかった」と思ったりします。

「条件は、今より良い会社。」はあたり前

「今より良い会社に入りたい」というのは、あたり前の話で、面接をする側は、入社した時の気持ちとギャップがなるべく少なくなるようにするのが人事部の役割だと思います。また、ギャップがあった場合でも、ずっと気持ちがマイナスの方へいかない人を選ぶのも人事部の役割だと思います。

今の会社を辞める理由は何なのか、次の会社で大切にしたいことは、業務内容なのか、働き方なのか、福利厚生なのか、この何が最も大切にする理由なのかが分かっていれば、多少の「転職しなければよかった」という気持ちが起こったとしても、その気持ちが起こった事象が最も大切にする理由に抵触するかどうかで、踏み止まることができると思います。
ただし、逆に働いて最も大切にする理由に抵触してしまったら、早期に転職してしまうかもしれませね。