現在、子どもは偉人・伝記本好き
子どもは現在小学校3年生になりました。なぜか偉人の伝記本や歴史の本を興味を持って読んでいます。最近では、はたらく細胞に興味を持ったようで、親の知らない菌の名前を言ったりします。特にいまは、コロナウイルスが流行しているので、テレビでウイルスが拡大された映像が映ると、テレビの前に駆け寄って凝視しています。(これはこれでちょっとだけ不安にはなりますが・・)
家には、偉人の伝記も歴史本もありません。全て子どもが図書館で借りてきます。不思議なのは子どもに対して偉人の本を読ませようとしたわけではないのに、なぜ子どもが歴史に興味を持ち、本を読むようになったかです。
時系列で振り返ってみると、ひとつの推測が見つかりました
父親は歴史に興味はあまりありませんが、母親は歴史に興味があります。妻は大河ドラマをずっと観ていました。子どもは母のことが好きなので、一緒にテレビを見ていました。大河ドラマ中の父親は別の事(パソコン)をしているので、子どもとしてみれば母親といっしょに観ています。
子どもながらに疑問を持った時には、母親に質問していました。妻はそれにしっかりと答えていました。本当は「テレビを観ているから後にして。」と言いたくなるところだと思いますが、そのやりとりを見ていて妻に対して感心した記憶があります。
するとだんだん子どもも積極的に大河ドラマを観るようになりました。その頃の大河ドラマは「せごどん」で、西郷隆盛や坂本竜馬など歴史上の人物がどんどん出てきます。大河ドラマの内容に一喜一憂する母親をみていて、その人物に興味をもったのかもしれません。
ちょうど、ディズニーランドへ遊びに行き、ついでに上野公園へ西郷隆盛像を見に行ったのもあり、西郷隆盛という人物に興味を持ったのでしょう。大河ドラマに周りに出てくる他の人物も有名な人がいて、子どもながらにいろいろと質問してきました。
「ちょっと分からないから、今度、本借りて読んでみようか?」
もしかすると、この辺りから「本を読む=いろいろと知ることができる」ということを学び始めたのかもしれません。
偉人の伝記といっても漫画からです
図書館で手頃に借りることができる偉人の伝記は、漫画になっているものが多いです。しかも昔の人から最近の人まで多くの人が伝記として本になっています。
最初は、西郷隆盛や坂本竜馬などの西郷隆盛周辺の人の本から読み始めましたが、徐々に、海外の偉人まで広がっていきました。図書館にはこういった伝記がたくさんあるため選び放題です。
親からしてみると漫画だとしても、歴史や偉人に興味を持ってもらうだけでうれしいことです。
本を読んで覚えたことを自慢げに話をしてきたら、「すごいね~。もっと教えて。」と褒めると、うちの子は調子に乗ってどんどん本を読むようになりました。
もう一つ理由があるのでないかと考えた
親が興味を持っていることに、子どもも興味を持つということは、よく聞きます。親が好きなアーティストや曲を子どもも好きだということです。
これは、自分自身にもあてはまるところがあります。自分の父親はプロレスが好きでした。ちょうど新日本プロレスのアントニオ猪木が活躍し、ゴールデンタイムにテレビで放送していた時代です。最初は親が見ているので何気なくみていたのですが、猪木の活躍から藤波辰巳や長州力、闘魂三銃士の武藤敬司に代わっていく中でも、ずっと週刊ゴングを買って追いかけていました。
「親が好きだから・・」以外に理由として見落としていること
「親が好きだから・・」は理由の一つですが、もう一つ大事なことを見落としていることがありました。それは、
「他にすることが無かった」
ということです。自分が子どもの頃は、自分の部屋なんてものはなく、リビングという狭い部屋でテレビを観ている親の近くで過ごしていました。今の時代のように多くのおもちゃも無く、ある意味、親のテレビをいっしょに観るしかなかったということです。
自分の子どもに当てはめても、もし一人で遊べるゲームやスマホを与えていたら、いっしょに大河ドラマを観ることはなく、興味を持つことはなかったかもしれません。
周りにたくさんのおもちゃがある子どもは一つのことへの集中力が養われにくいという話をきいたことがあります。これは、選択肢がありすぎるため、気が移りやすくなるためです。
自分の家には親が過ごすためのものはありましたが、子どもが興味を持つものが少なかったような気がします。子どもにとっては大河ドラマをみるしかなかったのかもしれません。そして大河ドラマをみると親と会話ができると感じていたのかもしれません。
与え過ぎないということが大切
子どもにいろいろな興味を持ってもらいたいという気持ちでたくさんの種類のおもちゃを子どもに与えることは、むしろ逆に子どもの集中力を下げている原因になっている可能性があるかもしれないということをこのブログで納得してもらえれば、一度、おもちゃを厳選して遊ばせることを試してもらってもいいのではないかと思います。