元同じ職場だった人が立ち上げたベンチャー企業に夢見て転職しても、結局は人間関係が大切だっていう話。

数回の転職経験の中で知り合い誘われてその会社に転職したことがあります。

誘ってくれた人はその当時勤めていた会社を辞めた方で、自分の職種の人がいなくて声をかけてくれました。 面白そうな製品は使っている会社だったので、自分としても興味があり、また、知り合いということで製品のことばかり質問してしまい、会社の中のことについて深く突っ込んで質問することありませんでした。

その方の知り合いの人達で作った会社というのもあったかもしれません。ただひとつ素性が分かっていなかったのは、そこに投資家と名乗る方がいたということです。一応、誘ってくれた方の友人のような知り合いとは聞いていたのですが、その投資家の方は、社会人になって数年勤めた後、父が経営していた会社を継いだのですが、その会社の買収され、一躍金持ちになりそのまま会社を辞めた方でした。 この話も入社してから聞いた話です。

全てにおいてその誘ってくれた方を信じて、深く質問しなかった自分の責任です。

その投資家の方は、名目上、社長に就任していましたが、ほとんど出社することはありませんでした。ただミーティングには必ず出席し、これからの方向性や経営方針については口を出しました。さらには売上が少し悪くなると機嫌を悪くし最後には「自分がお金を出している」と匂わせる発言をしていました。

こんな会社がチームワークよく活動を進められるわけはなく数年で解散することとなってしまいました。

ミーティング内での投資家の方の発言は、その業界でビジネスしてきたメンバーからしてみるとズレた内容でした。その業界でビジネスをしている役職の方でもズレた内容を発言する方はいると思います。やっかいなのは、「自分がお金を出している」と切り札を出すことです。これを言われてしまうと雇われている他のメンバーは何も言えなくなります。

その投資家の方だけではないと思うのですが、ビジネスとしてきた経験というのはとても重要だと思っています。ビジネスの世界から離れて数年経ってしまえばビジネス感覚は無くなると思います。

ベンチャー企業の場合、起業資金や運営資金を誰が出資しているのかを知るべきだと思います。働いてる社員全員が少しずつ出資して作ったものなのか、どこかの投資家が出資しているものなのか、であれば、投資家が出資しているのか複数の投資家が出資しているのか、その投資家は会社の経営に関わっているのか、関わっているのであればどういう役職で関わっているのか、 ビジネスは最後はお金ですので、ここの部分は非常に重要だと思います。

一般に投資家は、自分で企業経営せず、儲かりそうな会社に投資をしていうのかというと、それは自分では、企業経営ができないことが分かっているからです。投資ができるお金があるということは、そのお金を使って企業経営した方がより儲かると思います。ただ、企業を経営するには、ビジネスのセンスが必要となります。儲かる企業経営に必要なビジネスセンスがないけどお金を持っているから、投資家は企業に投資をするわけです。

このことから、企業に口を出してくる投資家は最悪なわけで、企業経営する自信がないから儲かりそうな会社に投資をしていると思うわけです。この考えがあの転職する時に分かっていれば、あの会社に転職することはなく違った人生を歩んでいたと思います。