【血管運動性鼻炎】花粉症でも風邪でもない鼻水の正体と対策法

今年は、暖かくなり始めた3月初めぐらいから鼻水が出るようになりました。朝起きた時に必ずといっていいほど鼻をかんでいました。そのうち鼻水が止まらなくなり、仕事中に何度も鼻をかまないといけないほど、鼻水が止まらなくなりました。「花粉症じゃないの~?」とか「風邪ひいた?」とか周囲から言われましたが、花粉症では無いですし風邪の熱も無いです。世間では花粉が飛び始めたという話が出てきたり、突然花粉症になる人もいるとか、インフルエンザの流行は収まってきたものの風邪としてまだまだ残っている状態でした。

鼻水が止まらない

ある日の朝、起きるとすでに鼻水が止まらず、会社に行く前から何度も鼻をかんでいました。前の日の夜が冷え込んだため、風邪をひいたのかと思いましたが、体温を測っても熱はありませんでした。その日は何とかやり過ごして、暖かいお風呂にゆっくり入り、暖かくして眠りにつきました。次の日は、比較的鼻水はおさまったので、「鼻風邪だったのかな?」と思っていました。ただ、その後もときどきでしたが昼夜問わず突然鼻水が出始め止まらなくなりました。

「何かおかしいな」と思って、総合感冒薬や花粉症の薬を飲んでも鼻水は止まりませんでした。

これをしてなぜか鼻水が止まった

鼻水が止まらない状態でパソコン入力作業をしているときに油断をしていたため鼻水が垂れてきました。かろうじて周囲の人は気が付きませんでしたが、かなり恥ずかしいです。そこで鼻水が垂れてもいいように、マスクをしました。また、垂れた鼻水でマスクが濡れて透けてしまわないように、マスクと鼻の間に折りたたんだティッシュを挟んでいました。

口で息をすると、自分の口臭が臭うため、鼻で息をしていましたが鼻水が垂れてきます。その鼻水はティッシュで受け止められていましたが、時間が経てば、受け止められなくなるぐらい鼻水が溜まります。人目のつかないところで、ティッシュ交換と鼻をかむことを3回ぐらいしていたら、だんだんと鼻水が出てこなくなりました。

不思議でしたが、これ以降、鼻水が垂れるほど症状がひどくなくても、午前中や鼻水が出そうな時にマスクをすると、鼻水が出そうな感覚が徐々に治まりました。

鼻水が止まった理由

とりあえず鼻水を止めることはできるようになったので、鼻水ダラダラのストレスは無くなりました。最近では、朝起きた時に「ヤバいな」と思ったら午前中はマスクをするようにしています。
とはいえ、花粉症とは違う症状なのに、風邪でも無いのに、鼻水が出る理由を探してみました。

ポイントは、

  • 鼻水はダラダラ出るし、くしゃみも出るけど熱は無い。
  • 花粉症のように、24時間ずっと鼻水が出続けるわけではない。
  • 目(目頭)が痒いけど、目は充血していない。

そして、ついに見つけました。花粉症でもないのに鼻水が出る症状で、この時期特有の病気をです。
それは、

血管運動性鼻炎です。

血管運動性鼻炎とは

通常、鼻の毛細血管は、鼻付近の体温を調整するため、寒いと交感神経の働きで血管が縮み、暖かいと副交感神経の働きで血管が広がります。ところが早朝など急激な寒暖差を感じると、自律神経が乱れ機能しなくなり、鼻水が止まらないなどの症状を引き起こします。朝起きた時に鼻をかむのは、血管運動性鼻炎までいってないかもしれなくても、そういった機能が働いているからかもしれないからだそうです。最近、朝、鼻水が出やすくなっているのはこういったことなのかもしれません。
この病気の特徴は、

  • 鼻水が出るのに発熱が無い。
  • 目頭が痒いのに充血していない。

なので、まさにピッタリ当てはまります。じゃあ、なぜこの血管運動性鼻炎になるのでしょうか?その原因は寒暖差疲労からくるそうです。

寒暖差疲労とは

寒暖差疲労とは、一日の寒暖差が激しくなる今の季節に体調をくずしてしまうことです。ちなみに「激しい寒暖差」とは、一日の温度差が10℃以上になることで、3月から4月は、1日の気温差が10℃以上になる日が月の半分程度あるそうです。
寒暖差疲労の原因は、活性酸素です。活性酸素は、殺菌力が強く細菌を撃退してくれる反面、増えすぎると正常な細胞も攻撃して体を酸化させてしまいます。

活性酸素は、交感神経が優位の時に発生します。交感神経が優位になるには、身体を緊張状態にすることです。不規則な生活やストレスにさらされていると身体は緊張状態になり、交感神経が優位になり続けるため活性酸素がどんどん発生します。副交感神経に切り替わることがないと、自律神経のバランスが乱れて、結果として体調を崩し、血管運動性鼻炎になりやすくなってしまいます。

自律神経と交感神経/副交感神経の関係

自律神経とは無意識のうちに身体の機能を自然に調整してくれる神経で内臓の働きをつかさどります。緊張状態の時に優位になる交感神経とリラックスしている時に優位になる副交感神経をバランスよく切り替えることで自律神経は安定します。

寒いと感じる場所では、交感神経が優位になり、暖かい場所では副交感神経が優位になります。これによって体温を調整する働きもありますが、寒暖差が激しくなると、それがストレスになって、交感神経が優位になりっぱなしになるそうです。そうすると活性酸素が増えてしまうということになります。

医者に行って治るのか?

春は、寒暖差が激しく自律神経が乱れて活性酸素が多くなりやすい時期だそうです。また、春には寒暖差以外にも自律神経が乱れる原因があるそうです。比較的気圧が安定している冬から気圧が変化しやすい春になることで、気圧の変化によって身体にストレスがかかって自律神経が乱れるそうです。

とりあえず、寒暖差疲労ということなので、寝るときはしっかりと暖かくしてねることで防ぐことができるのではないでしょうか?医者に行って自律神経系を安定させる薬をもらっても、それっていわゆる”うつ”になった時にもらう薬と同じ成分の薬になってしまうのでないかと心配してしまいます。

とりあえず、鼻水がズルズル出ることを止める方法を見つけたので、しばらくこれで乗り越えようと思います。