家を建てた時にリビングの天井高を3500cm(3.5m)にしました。かれこれ1年過ごして慣れてきましたが、天井が高い家は気持ちがいいです。リビングの隣にいわゆる”蔵”というものをつけ、その上にもう一部屋作ったので、リビングの天井を目いっぱいの3.5mにしてみました。
3500cm(3.5m)の高天井にすると空調の効きが悪くなる?
リビングを2階にもってきたので屋根からの熱を直接受けることになります。いちおう屋根の断熱材を通常の2倍の厚さにしましたが、夏は暑くなります(普通の家でも夏の2階は暑いと思いますけど・・。)。逆に言えば、冬は暖かくなります。
リビングはキッチンと合わせると20畳ぐらいあると思います。窓はペアサッシにしました。断熱材はグラスウールで、密度が24K、厚さは75mmです。エアコンは富士通の18畳用を使っています。適正サイズよりやや小さいですが、以前住んでいたところから持ってきているので仕方ありません。ただ、エアコンの空調の効きは思っているより良いです。比較的すぐに安定運転になります。
余談ですが、引っ越しして1年目の夏にエアコンから水がこぼれてきました。天井が高い分、エアコンの適正サイズの差が大きくなったのかもしれません。ただ、2年目は水がこぼれてきませんでした。不思議です。
<エアコンの吹き出し口から水が落ちてきた時の投稿はこちら↓>
※追記
2023年6月末にエアコンを買い替えました。その時にエアコンの大きさの決め手になった話です。
3.5mの高天井の照明はダウンライト?
3500cm(3.5m)の高天井にすると、ほとんどの住宅メーカーは「照明は埋め込み式のLEDダウンライトにしましょう。」と提案すると思います。高天井用の照明としてはダウンライトしか無いということが理由の一つです。
「天井が高いので通常の照明では明るさが届かない。」と言われたことがありますが、ここには疑問を感じました。また、面白かったのが、電球を使用するダウンライト照明より、LEDを使用するダウンライトの照明の方が価格が2倍以上違いました。
高天井にダウンライトを使用する場合、高天井用のダウンライトを45cm程度の感覚で幾つか並べて広めの明るさを確保します。昼間の住宅展示場で高天井の照明を見てもあまり気になりませんでしたが、夜の住宅展示場で高天井からのダウンライトの足元をみると、影が幾つかできて重なっていることに気が付きました。展示場ではそうでもありませんが、実際に過ごすことを考えると、まあまあ気になります。
また、高天井用のダウンライトは通常のダウンライトと比べて、輝度が高く(明るく)なって、照射範囲が狭くなります。照射範囲を狭めることでスポットライトの様に床を照らして明るさを取ります。若い時ならば気にはならなかったと思いますが、いまの年齢になると、目の上の方に何か眩しいものがチラチラ入る印象になってしまったんです。
高天井の照明用として購入したのは、日立から出ているLEDシーリングライト[ひろびろ光]搭載タイプの20畳用です。100%の確証を持って買ったわけではありませんが、結果は大成功でした。
3.5mの高天井の仕上げを引掛けシーリングにしてもらった時には、住宅メーカーの方にも心配されましたが、実際に日立のLEDシーリングライトを取り付けてみると十分な明るさでした。夜なんかは逆に明るすぎるぐらいなので、「節電」ボタンを押して、明るさを抑制しているぐらいです。
「3500cm(3.5m)の高天井の照明 = 高天井用のダウンライト」にしなくてもいいということをお伝えしたいです。
(日立製のシーリングライトは販売中止になったようなので、代わりに東芝製を載せています)
引掛けシーリングにしておけば、今後、いろいろな照明が販売されたときに切り替えを楽しむことができます。
引掛けシーリングに照明は誰が取り付ける?
引掛けシーリングに照明を取り付けを住宅メーカーの方は基本的にしてくれません。業者を探して別料金になります。「ベンリー」の様なところにお願いしをすればきっと作業してもらえるかもしれませんが、そこそこ金額が掛かります。
3.5メートルの高天井の照明を引掛けシーリングにしようと考える人ならば、取り付けも何とか自分自身で行いたいと考えると思います。
「じゃあ脚立を買おう」ということにしたとして、3.5メートルに手を届かせるようにする場合、身長160センチの人が手を伸ばしてざっくりと190センチと考えたとしても、160センチ以上の高さの脚立に乗らなければいけません。しかも脚立は、一番上に乗ることは安全上想定していませんので、脚立自身の高さが少なくとも2メートル程度のものになってしまいます。
使用しないときの保管を考えると、2mの高さの脚立をしまうことができる場所を確保することが大変です。
高天井に自分で照明を取り付けたい方にすすめる脚立
うちが購入した脚立は、「リトルジャイアント ハセガワアルミ合金製伸縮式多機能脚立」です。家を購入した当時、これ以外に良い脚立は見つかりませんでした。何が良いかというと、
- 脚を延び縮みさせらるため、天板の高さを変えることができる。
天板最大高さ(脚立使用時):243.8cm
天板最小高さ(脚立使用時):152.4cm - 作業時に足を置く天板が広い
- 収納時の高さが低い
収納時高さ:155.0cm - そんなに重くない
重量:10.45kg - 大人が乗っても十分に耐えることができる
最大使用質量:135kg
唯一の欠点は、価格が高いことですかね。輸入品だから仕方ないのかもしれません。でも今後、高い個所の作業をするのに業者を呼ぶことになるかもしれない金額を考えれば安いです。電球の交換以外にも壁に子どもの作品を貼ったり、掃除にもつかえますし、自分自身の都合で作業を行うことができます。
この脚立を使って、自分自身でLED照明を取り付けました。このLED照明のおかげで高天井のリビングで4種類の明かりを楽しむことができて、留守番タイマーもつけることができています。
あと生活しているとどうしても小さな虫が部屋に入ってきて、照明カバー内で死骸となって溜まっていってしまいます。それもこの脚立でカバーを外して死骸を掃除機で吸いとりがてら、ほこりの掃除もできます。
キッチンの棚をハイサイズにしたならこれが必要かも
天井高を3.5mにするとキッチン上のスペースが大きく空きます。そのため棚の高さを120cmにすると、棚の一番上に届かなくなってしまいます。
多くの女性の場合通常の棚の高さを90㎝にしても手が上まで届かないと思います。
椅子の上に乗れば手に届くとは思うのですが、椅子の場合、乗る時、物を取る時、降りる時でバランスを崩して転倒の危険性があります。
じゃあ、脚立を買おうにも2段では足りませんし、3段の場合は手すりがないと最上段まで上がるのが怖いですし、足を乗せるステップ部分が大きく平らでないとバランスが取れません。
また、3段の脚立にもなると畳んだ状態でも大きくなります。
そんなこんなを解決した脚立があります。
「ハイロの3段脚立」です。
この脚立は、折りたたむと厚さが5㎝になります。ちょっとした隙間にしまうことができます。
重さは6.5Kgありますが、その分しっかりしているのでグラグラ揺れることがありません。
足を乗せるステップも滑りにくいので昇る時も降りる時も安心です。
これがあれば、ある程度の高さまでの作業なら楽にできます。
エアコンが取り付けられている位置までなら楽に手が届きます。
値段はやや高めですが、使わないときの収納の良さと使用時の利便性や安全性を考えたら買ってもいいのではないでしょうか?
家の建て方・選び方の参考書
家の建て方・選び方の中で天井高に興味を持たれたと思います。
注文住宅で建てようとされている方は、間取りや設備だけ考えていると大事なことを見逃してしまう可能性もあります。
こういった本でマイホームを建てる時の全体像を学んでから建てれば見落としが少なくなるのではないでしょうか?